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【二次創作】パーマンの日常-秋風のセンチメンタル-【3】

こんばんは~!
新しいマフラーが欲しいなぁと思って、最近仕事帰りにあちこち見ています。
色や肌触りなど、たくさんの種類があるので迷いまくってます(・・;)
見てるだけでも楽しいですよねぇ。
以前は自分でも編んだりしていたんですが、最近はその根性がなくなりました(苦笑)


さてさて、今日はお話の第3話です。
どんどん進んでいきますねぇ。
それでは今日も、つづきからどうぞ~♪






~3~



(ユキちゃん、ユキちゃん、ユキちゃん…!!)


日が暮れ始め、薄暗くなった空の下を猛スピードで風を切って飛ぶ。
下に広がる都会の景色が、いつしか自然の風景に変わっていく。
鳥も雲も、途中ですれ違ったのだろうけれど、
まったくもってコピー1号の目には入っていなかった。
見えていたのは、記憶の中でほほ笑んでいるユキの姿だけだ。

事件を片づけて戻ってきたミツ夫がベッドで寝ている隙をついて
こっそり拝借してきたパーマンセットを身に着け、
コピーは今、ケガをしたユキの元へとまっしぐらに飛んでいるところだ。
彼女の住んでいる青森は遠い。
だが、パー着して空を飛んでくればあっという間にたどり着くことができる。

物理的な距離もそうだが、
今となっては心理的にもとても遠く感じていた彼女の存在。
しかし、そういうことも忘れさせられるぐらいに、
コピーは一刻も早く彼女に会いたかった。

「は…ハーックション!!!」

しばらく飛び続けていると、だんだん寒さを感じるようになってきた。
東京の須羽家を出た時は少し涼しいぐらいの温度だったのだが、
何か羽織るものを持ってくれば良かったと思うぐらいだ。
でもそれは、ユキの住む青森が近づいているとうことなのだろう。
自分で自分の肩を温めるような格好でコピー1号は飛び続けた。

そうしている間に、大きな湖が見えてきた。
以前、ユキの住むところに想いを馳せながら見た写真のものとそっくりだ。
コピー1号は前に進むのをやめて上空からじっと下を見つめた。


(とうとう来たんだ…ユキちゃん…!!)


覚悟を決め、彼は地面を目指し着地した。
自然に囲まれた場所に色褪せた木々。
そしてピーンと張りつめた空気。

コピー1号はギュッと目を閉じ、再び目を開けたかと思うと、
もう一度ふわりと空に浮かんだ。
やって来たのは良いが、肝心の彼女を探さなくては意味が無い。

ゆっくりしたスピードでキョロキョロと下を見ながら飛んでいると、
割烹着を着たおばあさんが子犬に餌を与えているのが見えた。
ちょうど良い、彼女に尋ねてみようとコピー1号は考えた。

「あの、すみません?」

後ろからおばあさんに近づき、そっと話しかけてみる。
だが、耳が遠いのか彼には見向きもせずに
子犬を見つめたまましゃがみ込んだままだ。

「あのっ!すみません!ちょっといいですかっ!?」
「あ~?何だねお前さんは?」
「ぼ、僕パーマンです!ちょっと聞きたいのですが…?」

背中をトントンされ、コピーが大声で叫ぶと
ようやく気が付いたおばあさんはゆっくりと振り向いた。
だが何だかぽか~んとしている。
一緒にいた子犬は警戒しているのか、唸りながら彼の方を睨みつけた。

「パーマン?はて、知らないねぇ。」

知らないと言われて“ヘコー!”と
ひっくり返りそうになったコピー1号は、苦笑いした。

おばあさんは彼の方を見ながら首を傾げてはいたが、
さっきまで彼を睨んでいた子犬が一転してじゃれ付いている様子を見て
何かピンとくるものがあったようだ。

「ほぉ~、お前さん、なかなかのもんじゃな?」
「え?何ですか?」
「うちのポチ太郎は滅多なことでは人に懐かんのじゃよ。
 それが、こんなに懐くのは珍しいのう。」

思いっきり尻尾を振り、コピー1号に飛びついて子犬は喜んでいる。
こんなふうに懐かれるのは悪い気がしない。
何だかほんわかとした空気に包まれているような気分である。

だが、子犬と遊ぼうと思って地面に下りたのではない。
コピー1号はおばあさんにユキのことを知っているか尋ねてみた。
しかし残念なことに彼女のことは知らないとのことであったが、
少し北に行ったところに住宅がたくさん建ち並んでいるところがあるので、
そこでもう一度尋ねてみてはどうかという答えをもらったのだった。

「ありがとう、おばあさん!じゃぁ僕行きます…
 ヘ、ヘーックショイ!!」

飛び上がろうとしたコピー1号ではあったが、
大きなクシャミが彼の動きを止めた。
そのクシャミが6600倍の大風を起こし、
一瞬ではあったが周りにあった木々が台風のようにゴウゴウと揺さぶられた。

もうとっぷりと日は落ちて、ますます気温が低くなってきている。
半袖のTシャツ姿には厳しい温度だ。

ブルブル震えるコピー1号を見たおばあさんは
彼に少し待っているように言ったあと、家の中に走り込んで行った。
そしてすぐにまた飛び出してきたかと思うと、
ふわりとコピー1号の肩に暖かいカーディガンを掛けてくれた。

「これを着てお行きよ。そのままじゃ風邪引いちまうよ?」
「え?でも何だか悪いですよ?」
「気にせんでいいんじゃよ。
 お前さんを見てたら、息子の幼い頃を思い出してなぁ。」

おばあさんの話によると、東京に出て行ったきり戻ってこない息子が
コピー1号と重なって見えたのだそうだ。
優しい顔でこちらを見ている彼女。
彼はありがたくカーディガンに袖を通した。
何だかとても暖かかった。
おばあさんの気持ちが余計にそうさせたのかもしれない。

「ありがとう!助かります!では行ってきまーす!」

コピー1号はおばあさんに手を振り、颯爽と空へ舞い上がっていった。
それを見た彼女と子犬はびっくりして顔を見合わせたが、
やがて笑い始めた。
彼の後姿が小さくなって消えてしまうまで見届け、家の中に戻っていった。



【その4】につづくクリック


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二次小説★目次

A side(成長編)

バード星への道(仮)
パーマンの帰還

B side(ドタバタ中学生編)

ロックンロール文化祭
パーマンに女難の相!?
ランチタイム・ウォーズ
吸血鬼とシンデレラ
秋色乙女スイーツ
サーカスに行きた~い!!
妄想デート
○○シーンお断り!!
秘密のダンス・パーティー
ガン子の星に願いを
奇跡のクリスマス
朝日ヶ丘に雪は降る
カウントダウン・ラブ
一富士二鷹三パー子?
ふたりは恋のライバル
パー子危機一髪!!
ビタースイート・チョコレート
赤ずきんちゃんとオオカミ
パー子風邪を引く
グッバイ・スイートハート
スクープ!パーマンの正体
月灯りと君の夢
男の戦い
パジャマパーティーは大騒ぎ
スミレのラブソング
夢で逢いましょう
妄想☆結婚行進曲
ドキドキ☆サマー・スマイル
わくわく真夏のサイクリング
マーメイド誘拐事件
純情☆恋祭り
008マン
やっぱり君が好き。
おとぎの国のパーマン
ミツ夫のラブソング
スミレちゃんが危ない!!
パーマン恋愛禁止令!?
スミレと1号熱愛中!?
ハチャメチャ☆夏休み
秋風のセンチメンタル
やきもち☆ウィンター

番外編

ドラ・ミーツ・パーマン
パーマンとキノコの森
モテモテ☆パーマン

須羽さんちのパー子ちゃん

須羽さんちのパー子ちゃん
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当ブログにお越しいただき ありがとうございます。
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プロフィール

あんじゅ

Author:あんじゅ
こんにちは!パーマンが大好きです!奥の深い作品です!!
藤子・F・不二雄先生の作品は素晴らしいです!

恥ずかしがり屋の管理人が、恥ずかしげもなく、お恥ずかしい内容の二次小説を書いたりお絵かきしたりしています(笑)

もし良かったら、読んでいただけると嬉しいです!!
ヨロシクお願いします。

趣味で自分の見たいなぁと思う世界をマイペースに書いていますので、リクエストは受付しておりません。

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