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【二次創作】パーマンの日常-秋風のセンチメンタル-【5】

こんばんは~!!
少し前、風邪で喉をやられまして、声が出なくなる危機に直面しました。
声が出なくなったら仕事が出来ないので、
ホントにどうしようと思いました。


そういうことがあったのもあって、
喉を守るためにマスクをして外を歩いているのと、
こまめに水分を採るようにしています。
寒いと空気が乾燥するから特にですよねー。


さぁさぁ。
お話の中の二人も寒そうですよ。
それでは、今日もつづきからどうぞ~!!






~5~



暗闇の中、家に帰る途中のユキとコピー1号の前に突然現れた自動車。
猛スピードでこちらに突っ込んできたかと思うと、
そのまま勢いを落とすことなく二人の横を通り過ぎ、
あっという間に見えなくなってしまった。

「ユ…ユキちゃん!?ユキちゃん!!ユキちゃーんっ!?」

コピー1号は大声で何度も叫び、辺りを探し回った。
一緒にいたユキがいなくなってしまったのだ。
人が瞬間的に消えるなんて、そんなことがあってなるものか。
彼は大慌てであちこち走り回った。

「おかしい。どこに行っちゃったんだろう…?まさか…!」

彼は、自分の足元へと視線を移した。
ふたりが歩いてきた道は、片方が崖のようになっている。
柵も何も付いておらず、下手すれば落ちてしまう可能性が無いわけではない。
先ほどのように、急にやってきた車から
身を守ろうとしてそちらへ避けたのなら、そういうことも有りうるのではないか。
ましてやユキは松葉杖を付いており、バランスが取りづらかったと考えられる。

コピー1号は崖の方へと走っていき、しゃがみ込んで地面をじっと見つめた。
暗かったので分かりづらかったが、
何かが擦れたような跡が付いているように思えた。
淵に生えている雑草がぐしゃぐしゃになっていることに気が付いた。

その時、崖の下の方から微かな声が聞こえた。

「…パーマン…!!」

やはりユキは崖の下に転落していたのだ。
コピー1号は表情に力を込めた。

「ユキちゃんっ!?すぐ行くよ!…あ、あれ?わーーーーっ!!!」

勢いよく飛び出したのは良いが、下は真っ暗。
下りる途中でマントが木の枝に引っかかってしまった。

ドサーッという音を立てて、コピー1号は下へと勢いよく落ちた。
ちょうど地面には枯葉が山のように積み重なり、
クッションの役割をしてくれたため怪我はせずにすんだ。

「あイテテテ…あ、ユ、ユキちゃんはっ!?」

痛い腰を擦りながら、ハッと思い出したかのように大声を上げるコピー1号。
木に覆われて真っ暗な中に一筋だけ光が射しており、
そこに浮かび上がるようにユキの姿は見えた。

「パーマン、あたしは無事よ。ちょっと痛いけど…。」
「ユ、ユキさん!!良かった!足は大丈夫?」
「ええ、落ち葉がたくさんあって助かったわ。」
「良かった…!」

ホッとしてふたりはお互いに笑顔を交わした。

「あなたは大丈夫?上から落ちてきたみたいだったけど…。」
「ありがとう、僕は大丈夫です。でも…。」

コピー1号は苦笑いをしながら上の方を見た。
彼につられて上を見上げたが、暗かったので何があるのかハッキリ分からず、
ユキは不思議そうな顔をした。

「マントが木に引っ掛かって、外れちゃったんです…アハハ…。」

彼の背中をよく見ると、確かにマントが付いていない。
ユキは驚いた。
これでは空を飛ぶことが出来ない。

「あ、だけどバッジで仲間のパーマンたちを呼んでもらえれば…!」

パッと明るい顔で、ユキが言った。
しかしまたもやコピー1号は力なく笑うだけだ。
もしかして、とユキが顔を近づけて彼の胸元を覗き込むと、
マントだけではなくバッジも付いていないではないか。

「え?!ど、どうしてなの!?」
「ちょっと色々ありまして…。」

“そんなぁ~”という困った顔でユキはコピー1号の方を見た。
こうなれば、もはや本当に“一緒にいるだけ”の状態である。
だが、たったひとりでこんな暗くて気味悪い場所にいるのではない分、
心強くはあった。

「ああ、みんな心配してるわ。早く何とかしないといけないけど、
 どうしたらいいか分からなくなっちゃった。」
「そうですね。何とか誰かに伝えないと…。」

幸い道路のすぐ下の場所にいる。
誰かが近くを通れば気が付いてもらえるかもしれない。
ふたりは大声を上げて助けを求めた。

「おーい!!誰かいませんかー!!」
「僕たちここにいるんですけど、誰か来てー!!」

何度も何度も叫んでみたが、誰一人通らないのか手ごたえが無い。
車が一台通ったような気配がしたが、彼らの声が遠すぎて聞こえないようで
そのまま通り過ぎてしまった。
彼らのいる場所は再び沈黙に包まれることになってしまった。

「ダメだわ、誰も気が付いてくれない。どうしよう…!」
「ユキさんが帰ってこないとなればお母さんたちも気が付くだろうし、
 お巡りさんたちが探しに来てくれるはずだと思う!」
「そ、そうね!きっとそうだわ!」

コピー1号の言葉に元気づけられ、ユキはもう一度希望を取り戻した。

まだ助けが来たわけではないのに、
彼女は何だかホッとした気持ちになって辺りを見回した。
空を見れば星がキラキラと輝いている。
灯りのない夜に、それはとても美しく感じた。

ふと気が付くと、何だかさっきよりも寒くなってきたような気がしてきた。
座り込んでいる地面がじめじめと湿っているので余計に冷え込む。
雪でも降ってくるのではないかというほどの寒さである。

「ハクション!!」

ユキが不意にくしゃみをした。
暗がりに見える彼女の肩は小刻みに震えている。
コピー1号も同じく寒さでガタガタし、自分の肩を自分で抱きしめた。
しかしそんなことで耐えられるような寒さではない。

「大丈夫ですか、ユキさん?」
「あ…あたしは…大丈夫…だと思う。パーマンは?」
「だだ大丈夫…だと思いたいけど、けけ結構キツイです…!!」

歯がガチガチ鳴ってちゃんとした会話になっていない。
夕方におばあさんからもらったカーディガンも、
この寒さでは役目を果たしてくれそうにもない。

「だだだ誰かが探しに来てくれるまで、もももうちょっとの我慢ですよ!」

まるで雪山で遭難でもしているような状態になってしまった。
気分を奮い立たせようとして言った言葉ではあったが、
それはコピー1号自身にも言い聞かせるためであった。

そうは言いつつ、寒いものは寒い。
お互いから伝わってくるのは、
辛そうな息遣いと先ほどよりも激しく震える体の振動だけだ。

「そ、そうだ!これを着て下さい!」

コピー1号は自分の着ていたカーディガンを脱いだ。
そして少しでも体を温めようとしてユキに着せた。
先ほど出会ったおばあさんから借りたものである。

「パーマン!?これあなたのじゃない!」
「僕はいいんです、ユキさんが寒くなければそれでいいんです。
 それにこうすれば暖かいし…!!」

カーディガンを彼女に着せたあと、
コピー1号は彼女のことをギュッと抱きしめた。
少しでもユキを守りたいという、とにかく必死な思いでいっぱいであった。

「パーマン…。」

自分をギュッと抱きしめている体はとても暖かかったが、
ふいに触れた彼の手はとても冷たく、ユキは申し訳なさそうに目を閉じた。
そして、そんな彼にユキもギュッとした。

「そうね、暖かいわ…。」

半袖のTシャツ姿になってしまったコピー1号ではあったが、
お互いの体の温もりはもちろん、
心にまで温かいものが広がってくるような気がした。

空はますます暗くなり、それに伴って星は輝きを増してゆく。
ふたりの姿がとけてしまいそうな静かな夜だった。



【その6】につづくクリック


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二次小説★目次

A side(成長編)

バード星への道(仮)
パーマンの帰還

B side(ドタバタ中学生編)

ロックンロール文化祭
パーマンに女難の相!?
ランチタイム・ウォーズ
吸血鬼とシンデレラ
秋色乙女スイーツ
サーカスに行きた~い!!
妄想デート
○○シーンお断り!!
秘密のダンス・パーティー
ガン子の星に願いを
奇跡のクリスマス
朝日ヶ丘に雪は降る
カウントダウン・ラブ
一富士二鷹三パー子?
ふたりは恋のライバル
パー子危機一髪!!
ビタースイート・チョコレート
赤ずきんちゃんとオオカミ
パー子風邪を引く
グッバイ・スイートハート
スクープ!パーマンの正体
月灯りと君の夢
男の戦い
パジャマパーティーは大騒ぎ
スミレのラブソング
夢で逢いましょう
妄想☆結婚行進曲
ドキドキ☆サマー・スマイル
わくわく真夏のサイクリング
マーメイド誘拐事件
純情☆恋祭り
008マン
やっぱり君が好き。
おとぎの国のパーマン
ミツ夫のラブソング
スミレちゃんが危ない!!
パーマン恋愛禁止令!?
スミレと1号熱愛中!?
ハチャメチャ☆夏休み
秋風のセンチメンタル
やきもち☆ウィンター

番外編

ドラ・ミーツ・パーマン
パーマンとキノコの森
モテモテ☆パーマン

須羽さんちのパー子ちゃん

須羽さんちのパー子ちゃん
怒りのミッちゃん
ひみつのパー子ちゃん


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あんじゅ

Author:あんじゅ
こんにちは!パーマンが大好きです!奥の深い作品です!!
藤子・F・不二雄先生の作品は素晴らしいです!

恥ずかしがり屋の管理人が、恥ずかしげもなく、お恥ずかしい内容の二次小説を書いたりお絵かきしたりしています(笑)

もし良かったら、読んでいただけると嬉しいです!!
ヨロシクお願いします。

趣味で自分の見たいなぁと思う世界をマイペースに書いていますので、リクエストは受付しておりません。

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