FC2ブログ
   
10
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
   

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【二次創作】パーマンの日常-やきもち☆ウィンター-【4】

こんばんは~♪
今日は大阪歴史博物館にて、
「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」を見てきました。
手塚先生と石ノ森先生の原画や、それに関する様々な展示がたくさんあり、
なかなか見ごたえがあって楽しめました。
感想はまた後日書きたいと思います!


さぁて、今日はお話の第4話です~☆
いつも思うけど、書くのには時間かかるのに、
UPし始めるとものすごい速さで毎日が過ぎていきますよ…(笑)
そんなこと言ってる間にも時間は過ぎているわけで。
それでは、今日もつづきからどうぞ~(^○^)





~4~



冷たい風が吹いている。
これ以上飛んでいると、体が凍ってしまいそうな夜だ。
朗らかな雰囲気が取り巻いていればまだ救われるのだが、そうではない。

「(…1号はん、あれからひと言も喋れへんなぁ?)」
「(アキャァァァ…。)」

パーやんとブービーはひそひそ会話している。
パトロールの直前にパー子と大ゲンカした1号は、
それからずっと機嫌が悪い。
首元のマフラーは、そんなこともお構いなしに風に揺れている。
きれいな仕上がりに、明らかにパー子以外の誰かが編んだものだと分かる。

「(あれが原因やで。)」
「(ウィーウィー。)」

後ろを飛ぶ二人がこそこそ話していることに気が付き、
1号はピタッと飛ぶのをやめて振り返って言った。

「何だよさっきから!うるさいぞ!」

イライラとした態度で1号は彼らの方をを睨みつけている。
その様子に、パーやんもムッとして言った。

「うるさいやて?わいら迷惑してますねんで!
 パーマン活動に痴話げんかを持ち込まんといて欲しいなぁ!」
「ムッキャー!!」

パーやんに続いてブービーも、手をぶんぶん振り回して抗議した。
思いがけない反撃に1号は面食らったが、彼も負けてはいない。
ギュッと二人を睨み返した。

「き、君たちには関係ないじゃないかっ!!」
「関係ないことないやろ!?現に、パー子はんは家に帰ってしもたし、
 機嫌の悪い1号はんに、なんでわいらが気を遣わなならんねん!!」

1号はグッと言葉に詰まり、その場に浮かんでいる。
確かにパーやんの言う通りである。
だが、それを認めたくもない1号は、
何も言わずに悔しそうに二人のことを見たままだ。

「もうええわ!わい、これ以上あんさんと仕事するのはまっぴらや!
 帰らせてもらうわ!」
「ムッキー!!バッキャー!!」

パーやんとブービーは揃って1号に背を向け、
あっという間に飛んでいき、姿が見えなくなってしまった。

寒い夜だったが、ピューピュー吹く風が心の中にまで入り込んできたかのように、
1号は何とも言えない気持ちを味わっていた。

「な、何だよ、何だよ…!!」

しばらくは寒い中に浮かんでいた1号だったが、
これ以上ここに一人でいても仕方がないと思い、
自分の部屋を目指して飛び始めた。
向かい風がよりいっそう冷たくなったように思えた。
マフラーを巻いているはずなのに、ちっとも暖かくなかった。






「ただいま~。」

ふぅ~と白いため息をつきながら、1号はベランダに着地した。
部屋の中ではコピーがストーブの前でぬくぬくしているのが見える。
自分も冷え切った体を暖めたい。
そう思って部屋に入りパー着を解いた瞬間、
階下からママが呼ぶ声が聞こえてきた。

「ミツ夫さ~ん、ちょっと来てちょうだい!」
「もう~、せっかくゆっくり出来ると思ったのに!は~い、今行くよ!」

チェッと舌打ちしながら、ミツ夫はコピーの鼻を押してロボットに戻して
戸棚に放り込んだあと、自分はドアを開けて1階へと駆け下りていった。

どうやらママは和室の方にいるらしく、
そちらへ行ってみるとパパが布団を敷いて寝ている。
会社から帰ってきたのは良いが、高熱で倒れ込んでしまったらしいのだ。

「もうお医者さんも閉まっちゃってるのよ。
 ママはお粥を作るから、ミツ夫さんは取りあえず
 薬を買いに行ってくれないかしら?」
「は~い。行ってきま~す。」

渋々ではあったが、パパの体調も心配だ。
自分も外から帰って来たばかりだったミツ夫は、
そのままの姿で玄関から出て行った。
少し歩かなければならないので今日みたいな寒い日はつらいが、
さっさと帰ってくればいいさ、と彼は足早に薬局を目指した。

「ありがとうございました~!」

左手に風邪薬の入った小さな紙袋を手に持ち、
ミツ夫は薬局を後にした。
目的さえ果たせば、まっすぐ家に帰るのみだ。

「あ~、寒い寒い!僕まで風邪引いちゃうよ~…あれ?」

何か白いものがふわりと落ちてきたのが見えたのでパッと空を見上げると、
雪が降り始めたようである。
いつもより冷え込んでいるのも納得できる。

少しの間その光景を見つめていたミツ夫であったが、
じっとしているとやはり寒い。
そういえば夕飯もまだ食べていないことに気が付いた彼は、
再び震えながら家を目指して歩き始めた。

角を曲がろうとしたその時、
ちょうど向こうからやってきたミチ子にバッタリと出くわした。

「あ、ミッちゃん!今夜は冷えるねぇ。」
「ミツ夫さん、こんばんは。どうしたのこんなところで…あら?」

最初はにっこりと笑っていたミチ子であったが、
視線がミツ夫の胸元辺りに注がれると同時に、ピクッと反応を見せた。
そしてその視線は、ゆっくりと首元、それからミツ夫の顔に移されていく。
こちらを真っ直ぐ見つめている彼女の表情は、
先ほどとは違い怒りに満ちていた。

「…ミツ夫さん…?ひとつ聞いてもいいかしら?」
「え?な、何…?」

怒っているのに笑っているような表情。
何とも恐ろしい様子にミツ夫は訳も分からず顔を引きつらせたが、
突然ハッとして自分の首に手をやった。
彼女がパーマン1号にくれたマフラーを着けたまんまだ。

「どうしてミツ夫さんがパーマンにあげたマフラーを巻いてるわけ?」
「あっ…!え!いや、その、えっと、これは…!!」

雪まで降るほどの寒さなのに、彼は体中に汗をかいた。
冷や汗が額から流れ落ちるのが分かる。
言い訳をすることも出来ず、青ざめて両手をぶんぶん振るだけだ。

ミツ夫は後ずさりしたが、背中が塀にぶつかってしまい、
これ以上逃げることも出来ない。

「み、ミッちゃん!!これにはワケが…!!」
「ミツ夫さんのバカッ!何考えてんのよっ!!」

静かな町の中、“バチーン!!”という大音響がこだましたかと思うと、
すぐにまたもとの静けさが戻ってきた。
ドスドスと音を立てるように、ミチ子はその場から立ち去って行った。
彼女の手には、ミツ夫の首から奪い返したマフラーが
しっかりと握られていた。

「いててて…!」

地面にへたり込んだミツ夫は、自分の左頬に手をやってみた。
寒いはずなのに、そこだけじんじんしてやたらと熱い。
引っぱたかれた拍子に飛んでいったと思われる薬の紙袋が
1メートルほど離れた場所に落ちているのが見えた。
彼は立ち上がってゆっくりをそれを拾い、
寒い寒い夜空の下、家路につくのであった。



【その5】につづく ←クリック


スポンサーサイト

theme : アニメ
genre : アニメ・コミック

Secret

カウンター

二次小説★目次

A side(成長編)

バード星への道(仮)
パーマンの帰還

B side(ドタバタ中学生編)

ロックンロール文化祭
パーマンに女難の相!?
ランチタイム・ウォーズ
吸血鬼とシンデレラ
秋色乙女スイーツ
サーカスに行きた~い!!
妄想デート
○○シーンお断り!!
秘密のダンス・パーティー
ガン子の星に願いを
奇跡のクリスマス
朝日ヶ丘に雪は降る
カウントダウン・ラブ
一富士二鷹三パー子?
ふたりは恋のライバル
パー子危機一髪!!
ビタースイート・チョコレート
赤ずきんちゃんとオオカミ
パー子風邪を引く
グッバイ・スイートハート
スクープ!パーマンの正体
月灯りと君の夢
男の戦い
パジャマパーティーは大騒ぎ
スミレのラブソング
夢で逢いましょう
妄想☆結婚行進曲
ドキドキ☆サマー・スマイル
わくわく真夏のサイクリング
マーメイド誘拐事件
純情☆恋祭り
008マン
やっぱり君が好き。
おとぎの国のパーマン
ミツ夫のラブソング
スミレちゃんが危ない!!
パーマン恋愛禁止令!?
スミレと1号熱愛中!?
ハチャメチャ☆夏休み
秋風のセンチメンタル
やきもち☆ウィンター

番外編

ドラ・ミーツ・パーマン
パーマンとキノコの森
モテモテ☆パーマン

須羽さんちのパー子ちゃん

須羽さんちのパー子ちゃん
怒りのミッちゃん
ひみつのパー子ちゃん


人気投票結果発表

カテゴリ

最新コメント

月別アーカイブ

はじめに

当ブログにお越しいただき ありがとうございます。
管理人は趣味でマイペースに 更新しておりますので、
過度な催促やリクエスト
感想以外の行き過ぎた干渉
二次創作に抵抗のある方
ご遠慮ください。
無断転載もお断りしています。

プロフィール

あんじゅ

Author:あんじゅ
こんにちは!パーマンが大好きです!奥の深い作品です!!
藤子・F・不二雄先生の作品は素晴らしいです!

恥ずかしがり屋の管理人が、恥ずかしげもなく、お恥ずかしい内容の二次小説を書いたりお絵かきしたりしています(笑)

もし良かったら、読んでいただけると嬉しいです!!
ヨロシクお願いします。

趣味で自分の見たいなぁと思う世界をマイペースに書いていますので、リクエストは受付しておりません。

リンク

検索フォーム

RSSリンクの表示

管理用

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。